敬遠される仕事は捉え方の問題

3Kと呼ばれる、きつい・汚い・危険という条件が該当する仕事は、多くの人から敬遠されます。仕事をする上では、ある程度は楽をして身を汚す心配もなく、安全に行えるということを期待するものでしょう。そのどれもが否定されるからこそ嫌われがちな仕事となりますが、こういった業界には誤解されている部分も多いことは留意する必要があります。建設の現場で働いたり看護師として病院で働いたりするのは、3K労働の代表としてよく知られているものです。建設現場では重い建材を運ぶ肉体労働があり、土や埃にまみれながら汗だくになって働く上、高い場所での労働が伴います。一方、看護師は不規則な時間での勤務が強いられ、患者の汚物処理を行ったりする必要もあり、常に患者からの病気の感染の危険にもさらされているでしょう。確かにこういったことは事実ですが、マスコミの影響によって過剰にその状況が広められてしまっているということは否めません。悪い点だけを見つめてしまえば、ほとんどの仕事は3Kに該当します。問題なのは、きつい・汚い・危険ということに対して、本人がどれだけ嫌だと感じるかという点なのです。安全ベルトがあるから、建設現場での仕事も怖くないという人もいます。汚物処理も、普段から自分の祖父母や父母の介護などを行っている人であれば、それほど気にかけずに行えるでしょう。そういった捉え方の違いで、一般には敬遠されがちな仕事も、それほど嫌われるようなものではなくなるのです。